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放送関連機器が展示されているスイート会場から、最新のP2HDメモリーカード・カメラレコーダー AJ-HPX3100Gをご紹介します。AJ-HPX3100Gは2/3型220万画素CCDイメージセンサーと放送用ビデオコーデック「AVC-Intra」を採用し、プロ用メモリーカード「P2カード」に記録するショルダータイプのカメラレコーダーです。特に機動力を必要とされる、報道系での利用を主眼に開発され、AJ-HPX3100Gにはプロカメラマンの意見が数多く取り入れられ、従来機から重量バランスや操作性を中心にデザイン変更を加えたそうです。
まず、本体重量を3.9kgと軽量化し重心を下げたことで、肩へ乗せた際の安定性がアップしています。カメラレコーダーはバッテリーなど本体以外の付属品により重量が増すので、本体はできるだけ軽いものが求められるそうです。ローボディにデザインしたことでハンドグリップ部の空間に余裕ができ、カメラマンから右側方向の視界も確保されています。私も試しに担がせてもらったところ、初めて担ぐ私でも重心が前後に崩れることがなく、視界が狭く感じることはありませんでした。また、従来はカメラマン側とは反対側に位置していたP2カードスロットをカメラマン側へ移すなど操作系のレイアウトを変更して、全体的な操作性がアップしています。
また、消費電力を従来機から、約32%削減したことで稼働時間がアップ。それに伴ってAJ-HPX3100G本体からの発熱量も減少しました。肩に担いでみて判ったのですが、カメラは顔の真横で熱を発するので、今年の夏の猛暑のような環境での撮影は、カメラマンへの不快感が大きいでしょうね。今日も東京キー局のカメラマンがやってきて、それらAJ-HPX3100Gの改良点を興味深く尋ねられ、高い関心を持っていただいたそうです。
スイート会場入ってすぐの正面にある103v型3Dプラズマディスプレイには、2012年に開催されるロンドンオリンピックの3Dイメージ映像と、コスタリカのウミガメや昆虫たちと雄大な自然を収めた3D映像が流れていました。パナソニックのワールドワイドな活動や、自然環境に対する思いが伝わってくる印象的な映像です。
女性ダンサーがダンスパフォーマンスを繰り広げる3Dスタジオには、IPネットワークで繋がるHDカメラとカメラコントローラー、スイッチャーが展示されています。
まず、小型のHDカメラはイメージセンサーに1/3型 Full-HD MOSを採用し、ヘッド部分がパン・チルトできる回転台一体型カメラ AW-HE50です。光学18倍、デジタル10倍ズームに対応。ヘッドの動きはワイヤレスリモコンや、カメラコントローラー AW-RP50からIPネットワーク経由、またはシリアル接続で操作できます。3Dスタジオには足下やブースの天井など実際に4箇所に設置され、ダンサーの動きを前後左右、上部の各方向から捉えています。
それら複数のAW-HE50を遠隔操作できるのが、リモートカメラコントローラー AW-RP50です。AW-HE50のパンやチルト操作はレバーで自在に行え、ズーム操作、アイリス、ゲインなどの調整も可能です。AW-HE50との接続では、IPネットワークでHUBを併用することでなんと最大100台を制御できます。その際、AW-RP50側からAW-HE50へIPアドレスを自動で振り分けるため、後からカメラを増やすなどシステム構築も手軽に行えます。
そして、コントローラー AW-RP50からの映像をスイッチングするのが、コンパクトなライブスイッチャー AW-HS50です。5系統の入力、3系統の出力に対応し、1台のモニター画面を最大10分割して、複数のカメラからの映像やプレビュー映像を同時表示することができます。
HDカメラのAW-HE50、リモートカメラコントローラーのAW-RP50、ライブスイッチャーのAW-HS50は、共通する品番の「50」から「50シリーズ」と呼ばれています。
この50シリーズは今年の8月頃から、主に企業や学校、自治体の議場、イベント会場などで導入が始まっているそうです。それら施設では映像撮影が後から付加的な要望でスタートするケースが多く、大がかりな設備を設置する場所が確保されていません。また、撮影担当者も映像機器に詳しいわけではなく、人員も限られているとのこと。そんな限られた状況であっても、コンパクトな50シリーズであれば省スペースにも設置可能です。学校や自治体の議場では、撮影すべき人の位置が決まっている場合が多いので、あらかじめカメラに捉える位置をセットしておけば、カメラマンとスイッチャーの役割を一人で対応できるなど、高い評価をいただいているそうです。
また、3Dスタジオの照明は、省エネ効果が非常に高いLEDブロードライトが用いられています。スタジオには、現在の使用している照明の消費電力がリアルタイムでデジタル表示されており、省エネ効果を確認することができます。映像機材や照明関係、空調など電力を大量消費する撮影環境でもエコが広がりつつあるのですね。
スイート会場の業務用の放送関連機器の中から、マルチフォーマットライブスイッチャー AV-HS450をご紹介しましょう。AV-HS450は標準で16系統のSDI映像入力に対応し、2系統のマルチビューディスプレイ機能を搭載するスイッチャーです。2009年の発表・発売なので、すでに導入され放送現場の第一線で活用されているところもあるのではないでしょうか。そんなAV-HS450のトピックは、オプションスロットに3D SDI出力ボード AV-HS04M7Dを装着することで、3D対応が可能になったことです。3Dモードでは2ch同時切り替え、ディゾルブやワイプなどの効果を加えることができます。さらにリグ式カメラへの対応として、水平・垂直・回転などの補正機能やコンバージェンスポイントの調整機能を備えています。スイート会場では、一体型二眼式3Dカメラレコーダー AG-3DA1と、AV-HS04M7Dを搭載したAV-HS450を組み合わせたデモが行われています。
3D映像のスイッチングが可能なものとしては、デジタルAVミキサー AG-HMX100もあります。こちらはHD/SDマルチフォーマット対応のビデオスイッチャーとオーディオミキサーをコンパクトに一体化したもので、映像と音声の切り替えやエフェクト、送出までをローコストで実現するオールインワン デジタルAVミキサーです。3D映像はスイッチングのみの対応となりますが、2台のAG-HMX100を連結することで最大4入力の3D映像のスイッチングが可能です。現在、導入されているところは2Dでの利用がほとんどですが、将来的な発展も見据えて低価格で3Dに対応しているという点が評価されているようです。
これら3D映像制作の現場で欠かせないのが3D対応のビデオモニター。ブース内の3Dスタジオのあちこちには、3D対応LCDビデオモニター BT-3DL2550が展示されています。こちらはサイマル/ライン・バイ・ライン/サイド・バイ・サイドの、3種類の3D映像入力に対応する25.5型の業務用LCDビデオモニターです。パネルの前面に偏光フィルターが装着され、3D偏光グラスを使って立体視でモニタリングすることができます。3Dスタジオとその周辺ではBT-3DL2550を使ったAG-3DA1からのスルー映像とAG-HMX100を介したライブ映像、そしてコンピュータで3D映像をノンリニア編集しているデモを行っています。
これまでもプラズマディスプレイは「世界最大サイズ」のフレーズと共に、着実にサイズアップしてきました。今回のInter BEEでもプラズマディスプレイとしては世界最大サイズ、しかも3D対応の152v型3Dプラズマディスプレイが展示されています。場所は、昨日もご紹介したプレゼンテーションが行われているメインステージ。先の「IFA 2010」、「CEATEC JAPAN 2010」でも展示されていましたので、すでにご存知の方も多いでしょう。
152v型3Dプラズマディスプレイのパネルサイズは幅3,600mm、高さ1,980mmで、写真でもおわかりのようにMCの女性を等身大で映せるほどの大きさです。50v型サイズが9枚並ぶ大きさですから、とてつもなく大きいことがわかっていただけるでしょう。画面が大きくなればパネルのピクセルが荒く見えないか気になるところですが、いわゆる「4K2K(4,096×2,160ピクセル)」の解像度で高精細な表示が可能です。
昨年、私は「IFA 2009」、「GITEX 2009」の会場で150v型プラズマディスプレイを見ましたが、約1年でさらに大きくなって3Dに対応し、解像感もアップしました。これから先も、プラズマディスプレイがどのような進化で驚かせてくれるのか楽しみです。
プレゼンテーションは1時間に4回行われていて、毎回満席で立ち見が出るほど。劇場映画のような目もくらむような動きが激しい3D映像は流れませんが、スポーツや宇宙空間のCGなど、3Dの奥行きや飛び出しをジックリと堪能できる映像を上映しています。視聴できるエリアのスペースの都合上、一度にご覧いただける人数が限られています。お立ち寄りの際はお早めにご参加ください。
先ほどの一体型二眼式3Dカメラレコーダー AG-3DA1に負けず劣らず人気なのが、マイクロフォーサーズ規格準拠HDカメラレコーダー AG-AF105です。9月に発表されたばかりで実機に触れることができるのは、今回のInter BEE 2010が初となります。
AG-AF105 はデジタル一眼カメラLUMIX Gシリーズのマイクロフォーサーズ規格を採用する、世界初の業務用HDカメラレコーダーです。HD撮影が可能なデジタル一眼カメラでHD映像を撮影するムーブメントがここ2〜3年で注目を集め、雑誌で特集が組まれたり、実際にドラマやCM撮影の一部で使われています。ただ、そこはデジタル一眼カメラを使っているので動画撮影においては不便な点や制限もあります。それらの問題点を解消しつつプロ用の動画撮影に最適化し、被写界深度の浅いフィルムライクなぼけ味を活かした撮影ができるのがAG-AF105です。
| AG-AF105のイメージセンサーは4/3 型MOSイメージセンサーで、映画用35mmフイルムとほぼ同じ撮像面積を有しています |
マイクロフォーサーズ規格に準拠するAG-AF105は、既にLUMIX Gシリーズ向けにラインナップされているマイクロフォーサーズレンズがそのまま装着可能で、マウントアダプターを利用すればフォーサーズレンズも利用できます。さらにPLマウントアダプターを使えば映画撮影用のプライムレンズも使用可能です。デジタル一眼のLUMIX GH1が発売されたとき、レンズのボケ味を活かした撮影や、味のあるビンテージレンズを使った撮影が話題になりましたが、それと似たことがAG-AF105でも起きるかもしれません。
担当の方に来場者の様子をうかがったところ、映画を自主制作している学生や映像撮影を趣味としているハイアマチュアなど、必ずしも映像制作を仕事にしていない方からの反応が大きく驚いていました。運動会を撮影するお父さんではなく、オリジナルで映像作品を撮りたいと考えている層が、想定していた以上に多いとの手応えを感じているそうです。
| スタジオコーナーは映画のような柔らかい影が出るよう、プロの照明さんがレフ板を駆使して照明を調整されたそうです。 |
2日目の今日は3Dカメラスタジオから、一体型二眼式3Dカメラレコーダー AG-3DA1の話題からお届けしましょう。昨日のエントリーでもお伝えしたように、3Dカメラスタジオは、エスニックな雰囲気の衣装を身にまとった女性がダンスを踊り、その様子をAG-3DA1で撮影できるシューティングコーナーになっています。パナソニックブース内でも一番人気のコーナーで、ダンススペースを囲むように三脚にセッティングされたAG-3DA1が4台、さらにもう1台はステディカムを装着したカメラマンが動きながら撮影しています。
従来の3D映像の撮影では2台のカメラをフレームに装着するリグ式が主流で、2台のカメラの視差や構図、明るさなどを調整するのがたいへん手間のかかる作業でしたが、AG-3DA1ではそれらが2つのHDレンズで完全に同期されています。私も触ってみましたが、奥行きや飛び出しをコントロールするコンバージェンスポイント(3D映像の基準面)を変更する場合でも、本体の側面にあるダイヤルを回すだけでした。ダイヤルの具合でモニターに映し出されている3D映像の奥行きが、リアルタイムに変化するのは非常に面白いです。
AG-3DA1に対する反応はとても好評で、その理由のひとつに導入しやすい価格帯であることが挙げられます。業務用カメラと聞くと数千万円クラスを想像しますが、AG-3DA1は手の届きやすい価格で提供されているため、早くもAG-3DA1を使ったサービスが始まっているようです。例えば、あるブライダル映像制作会社では、3D映像によるウェディングムービーのサービスがスタートしています。結婚披露宴では静止画写真のスライドショー上映がムービーに代わり、次の展開として3Dへの期待が高まっているとのこと。結婚する二人の紹介ムービーを3Dで撮影して上映したり、AG-3DA1の機動力を活かせば結婚式当日の様子を3D映像で残すこともできるでしょう。友達の披露宴に出席したら3Dグラスをかけて新郎新婦の紹介ムービーを3Dで見る、というようなこともそう遠くないかも知れませんね。
こちらはメインのブースがあるホール7から少し離れた国際会議場内で、業務用放送関連ソリューションが展示されているパナソニックテクニカルスイート会場です。ここではP2HDシリーズ、AVCCAMシリーズ、3Dプロジェクションシステム、3D映像コミュニケーションシステムなどが展示されています。特に目を引くのがカメラスタジオで、今回出展されているカメラレコーダーが勢揃いしています。また、奥にはP2HDをベースに、「取材」「素材編集」「アーカイブ」「送出」と、放送局のワークフローを再現した展示も行われています。
こちらは3D撮影された映像を編集する、編集システムが展示されているコーナーです。コンピュータ上で編集中の3D映像が3D対応LCDビデオモニター BT-3DL2550に映し出され、対応する偏光グラスで3Dの効果を確認することができます。3D映像の編集では、従来の編集作業に加え、その立体感や効果も確認する行程がプラスされることになりますが、編集作業と平行してそれらのチェックも進めることができるので、作業の効率化が図れますね。
先ほどのメインステージのプレゼンテーションで生中継されていたのが、こちらの3Dスタジオの様子です。スタジオ内は華やかにセッティングが施され、ダンサーによる躍動感溢れるダンスパフォーマンスが繰り広げられています。こちらは一体型二眼式3DカメラレコーダーAG-3DA1と、IPネットワークで接続し撮影・スイッチング・コントロールができるAW-HE50、AW-HS50、AW-RP50のシューティングコーナーになっています。メインステージの3D映像プレゼンテーションの中継映像は、ここにあるAG-3DA1からのものだったのですね。
11月17日午前10時、Inter BEE 2010の開幕です。会場の幕張メッセ周辺はあいにくの小雨模様ですが、開場直後からパナソニックブースにはたくさんのお客さんが訪れています。
では、つい先ほど行われたメインステージのプレゼンテーションの様子からお伝えしましょう。こちらでは世界最大の152v型プラズマディスプレイパネルを中心に、16面のフルHD 3Dプラズマディスプレイが設置され、出展されている製品の紹介やステージの反対側にある3Dスタジオのダンスパフォーマンスが3D映像で生中継されています。私も3Dグラスをお借りしてプレゼンテーションを観ましたが、152v型サイズの迫力は圧倒的で、ディスプレイの向こうに突き抜けるような奥行きは臨場感バツグンです!
| となりの3Dスタジオのダンスパフォーマンスが、リアルタイムでフルHD 3Dプラズマディスプレイに生中継されています。ディスプレイのはずですが、奥行き感があるのでまるで窓のような錯覚を覚えました。 |
| ステージ側でも一体型二眼式3DカメラレコーダーのAG-3DA1を実際に使い、観ている私たちの目の前で製品の紹介映像を3Dで撮影し、ディスプレイに映し出していました。スペースが限られたステージ内を自由に移動できるのは、機動性に優れたAG-3DA1ならではです。 |
こんにちは、ブログライターのhiroyukiです。約1年ぶりの登板となりますが、今月17日から幕張メッセで開催される、「2010年国際放送機器展(Inter BEE 2010)」(以下、Inter BEE)のレポートをお届けいたします。
Inter BEEはプロ向けの放送・映像・音響・照明機器から、周辺アプリケーションやソリューションまでが一堂に会する放送機器展です。昨年2009年は過去最多の816社の出展があり、そのうち466社が海外からの出展であったことからもわかるように、その規模は同じプロ向けの放送機器展である米国のNAB、欧州のIBCと肩を並べるほどの国際展示会です。
ちょうど今日、パナソニックからもInter BEEの出展に関するリリースが発表されました。今年のコンセプトは「Evolving Panasonic AVC World ~Professional 3D ideas~」ということで、やはりプロの世界でも注目は3Dですね。今年は3D元年と呼ばれるように、コンシューマーの世界では3D VIERAやDIGAを皮切りに、3D対応ムービー、3D対応デジタル一眼も登場するなど3Dがグッと身近になってきました。ですが、放送・映像の3Dコンテンツは一部の衛星放送やBlu-rayソフトに限られ、3Dの広がりはまさにこれからといったところ。Inter BEEのパナソニックブースでも一体型二眼式3Dカメラレコーダー「AG-3DA1」をはじめ、3Dコンテンツ制作を加速させる機器が多数出展されるようです。会場は一般の家電店や量販店では、普段見ることができない高価なプロ御用達の機器が並んでいるようなので、hiroyukiも今からとても楽しみです。
「プロの世界は一般の私たちには関係ないよ」と思われる方もいるかも知れませんが、プロの世界で培われた技術が、数年後には私たちが手にするコンシューマー用に製品化されることも少なくありません。そんな未来に繋がる芽も発見できればと思っていますので、お付き合いよろしくお願いします!
- 2010年国際放送機器展 (Inter BEE 2010)
- 会期: 2010年11月17日(水)~11月19日(金)
会場: 幕張メッセ (日本・千葉)
主催者: 社団法人 電子情報技術産業協会 (JEITA)
公式サイト: http://www.inter-bee.com/ja/


